この本を一体いつ購入してたんだろう...。多分、すでに発売された当時に購入しておいたのに、未だに読まずにおいていた本だった。結局、この本を読んでいる友達のおかげで、一緒に読み始めた。そして、改めて感じた。いつもビビって読んでなかった本は、結局読み始めると面白くて読みやすいという...。結論から言うと、すごく読みやすい本だったし、共感ポイントも多くて良かった。
実は、様々な研究や報道資料などで統計資料やデータがよく活用される。私たちはこのように提示された資料をいわゆる公信力、あるいは専門性を認める指標として受け入れるが、このような資料を提示する過程においての誤りや歪曲が生じる可能性がある。この本はこの過程の中での誤り、あるいは私たちが情報を受け入れる瞬間での誤りなどを指摘している。様々な本能という表現を通して。この本で提示している本能は「分断本能」、「ネガティブ本能」、「直線本能」、「恐怖本能」、「過大視本能」、「パターン本能」、「宿命本能」、「単純化本能」、「犯人捜し本能」、「焦り本能」の10種類である。実は目次を見た瞬間、もう共感しながらうなずいたが、本を読めば読むほどやはりいろんな所で同意するしかなかった。それもそうなのが、これらは私たちみんなが経験できるミスの過程が、あまりにも自然的に私たちに装着されている「本能」そのままだった。
勿論、この本では具体的な事例を通して親切に説明してくれる。さらに、私たちが持っているデータをどれだけ恣意的に解釈していて、またさらにどのように資料を歪曲させながら提示してるかを。当然な話だが、このようなデータをマスコミでどれだけ荒く扱っているのかも見せているし、もっと大きな問題として私たちがどれだけ高慢で上目線でこのデータを受け入れているのかも如実に見せてくれる。ただ良なのじゃった(?)のは私だけがそうでないということ。本の中では優しく、私たちがチンパンジーよりもよろしくない選択をしていると語ってくれたりもする。
とにかくこれは結構重要な問題である。本では実質的に私たちがわかりやすい環境問題や貧困の問題、疎外階層の問題など、多様で広い範囲の資料や問題提起をしてくれているが、実際では私たちの生活の中で、もしくは私たちの研究や勉強の中から、また私たちが働いている各自の現場からもいくらでも起きることができることでもある。データを整理して提示することは本当に難しいということ。そして慎重になる必要があること。目的に傾く解釈よりは本質を見つめる視覚を持つべきという...。おかげで、改めて学びの時間を持つことができた。
「♡共感」と「コメント」は大きい力になります。
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