韓国語レビュー [Korean Review]
いよいよこの本を読んだ。本屋大賞で話題になった当時に日本語の原本で買おうかなと悩んだリもしていたが、結局我慢して翻訳本を待っていたが、意外と翻訳本が早く出たのですぐ買ってしまった。だけど、なかなか読み始めなかった。素材が調律師に対するストーリーだったし、雰囲気もかなり穏やかな感じだったので、もし感動系の地味なストーリーなのかという心配で、なかなか手が出なかった。しかし、それにも関わらず私がこの本を購入していた理由は、「本屋大賞」というタイトルのためだった。現在私が日本に住んでいてもっとそう感じているかもしれないが、私は他の文学賞の受賞作より本屋大賞を信頼している。信頼するという意味は、権威や作品性などを意味するより、私が読んだときに失敗する確率が少ないという意味である。その分、本屋大賞の受賞作あるいは候補作を読んだときに、ほとんど面白い作品やいい作品に出会った。
とにかく、そう伸ばして伸ばした本を、同じ作家の本《よろこびの歌》を読んでから、悩まずに読み始めることができた。《よろこびの歌》を通して作家に対するある程度のイメージができて、しかも本屋大賞まで受賞したなら絶対良い作品だろうという確信ができた。そしてその予想は当たった。退屈そうだった先入観とは異なり、読みやすかったし、面白くて、暖かかった。もっと早く読めば良かったな...とも思ったけど、このように時間を置いて読む味もある感じがして良かった。
読みながら、本当に作家は作家なんだ...と思った。どう見ても平凡な素材でこのような物語を作ることができるのか... そしてこのようなストーリーで新派的ではなく感動を作り上げることができるのか...という羨ましさも感じた。だから作家だろう...。もしかしたら私が接した二つの作品だけかもしれないが、とにかく私にとって宮下奈都は穏やかながらも退屈していない感動を与える作家になったようだ。穏やかながら面白くするのは本当に難しいことなのに...。だからより良い作品ではなかったのかなと思う。
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