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Books/レビュー

アンディ・ウィアー 『火星の人』

| Mashimaro | 2020. 9. 10. 03:00



     

韓国語レビュー [Korean Review]

앤디 위어 『마션』



実は私は、あまりSFジャンルが好きじゃない。そういうわけで、あまり読んでも読んでもいなかった。でも、映画よりは本の方が好きだし、またこの本はかなり人気もあったので、そんなに話題だったら一度読んでみようかという考えで、電子書籍のサンプル版を少し読んでみた。が....それが、面白かった。(笑)それで本を買おうかなと思ったら母校の電子ブック図書館で発見。予約者がすごく多かったが、予約をかけといてほぼ一ヶ月ぶりに借りることができた。


まず、面白い。そして吸引力がすごいと思った。作家が趣味で書き始めえたウェブ小説とは信じられないくらい...。私は人文学を専攻しててもこんなに書くのが難しいのに...TT ちょっと嫉妬もした。もちろん私は工学的な知識もないし、さらに学生時代の科学教科の中でも地球科学が一番嫌いだったので、内容をちゃんと細かい部分まで理解するのは難しかった。(地球科学がそんなに嫌いだったのに、今は毎日石を触りながら岩石を区分したり、半減期で計算する年代測定値をのぞいたりしてるなんて..^^;)本を読むとき精読するスタイルだから理解できないと次の文章に進めない性格なのに、この小説はその方面では結構諦めながら読んだ。頑張って想像しながら読んではあったけど、その器械を修理する際に登場する科学的知識などを全部理解するのは不可能だから...。でも電子機器や器械好きだから結構面白く読めた。


実は、設定やディテールのおかげで、吸引力がある面もあるが、私はこの小説の人気はほんとは主人公のキャラクターから出ると思った。極限の状況にいながらも、私たちが使えるイライラが混じった正直な反応やユーマラスにひねるよな言い方。主人公のこんな姿がこの作品にもっと集中させる要因じゃないかと思った。


小説の吸引力がすごいからか分からないけど、すごく小説に感情移入してた気がする。小説の中で主人公のマークを応援しながら彼をみている世界の人たちに、ずっと一体化されて読んでいた。彼が障害物にぶつかったり’ボロボロの最悪’と呟くときに共に絶望したし、極限の状況で彼が変な冗談をとばすときは実際に声を出して笑っちゃった。小説を読みながらこんなにはまって反応しながら読んだ本も本当に久しぶりだった気がする。結末はハッピーアンドじゃないかな?ある意味で劇的な反転もないし、いろんな逆境や苦難もあったけど結局克服してみせる新派的な面もあるが、無事に生きて火星を脱出する主人公がただ感謝で、嬉しかった。


こういう小説が書けるなんて!本当に作家のタレントが羨ましい。




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