韓国語レビュー [Korean Review]
恩田陸 『蜜蜂と遠雷』
この本をやっと読み終えた。日本語の願書だし、ページ数が507ページもするし、編集が2段編集である。そんなわけで、同じページ数の他の本より内容が結構多い。だからか、kindleでこの本を読んだけど、1時間くらい頑張って読んでも1~2%くらいしか進んでないと表示が出てた。でもそんなに長い旅を終えた感じがする。しかも、それは単純に私が本を読んだ過程だけじゃなくて、内容的にもそうであって、本を閉じた瞬間、主人公たちと共にコンクールという旅を終えた感じがする。
主人公はおそらく4人と言うべきだと思う。そして、ストーリーはこの4人の成長ストーリーと言えるのかな。このような音楽、さらにコンクールを素材とする内容だとしたら必ず天才が存在する。これは小説の公式というより、実際の我が社会の姿がそうだと思う。おそらくクラシック音楽の領域こそこのような部分がますます強調される領域じゃないかと思う。そんな理由か、主人公たちの中でも3人はすでに天才的な才能の持ち主であった。でも、そういう理由だったのか私がもっとも共感できたのは明石だった。凡人の目で天才たちの姿を見ながらその感情を分けてくれたり、また天才たちが生き残る世界にいるけど本人は平凡な努力派なんで、その立場から経験して感じる話や考え方にすごく共感した。
それにもかかわらず、やはり小説の楽しさやクライマックスは天才たちの役割だった。みんなそれぞれの物語を持っていながら、天才的な才能を持っているけど、彼らもまた一つの音楽を表現するために頑張るその姿を見ることができて、読者と共にその時間を共有するようにしてくれる。そこにプラスアルファで、私が経験しそうにもない素晴らしい演奏を見せながら、代理満足やカタルシスを与えてくれる感じがする。実は、コンクールで演奏する曲をよく知らないんだったら、頭の中でイメージ化するのが難しいかもしれない。でも、そうだとしても、あまりにもディテールに描写した演奏場面を通して、曲が抱いている雰囲気や想像の中に入れるようにしてくれる。人によって退屈に感じられるかもしれないが、私の場合はほとんど面白く読めたと思う。こういうところこそ作家の筆力や実力が現れるところじゃないかなと思う。
結末は思ったより無難だった気がする。反転がある感じでもなく、またがっかりする結末でもない。納得できる結末で、ある意味ではこれが最善かもしれないと思ったりもした。でも、実は結末がどうなってもあまり関係ないと思った。本を読んでいる間、ずっと主人公たちと共にコンクールに参加している感じだったので、その過程の時間を一緒にすることで十分な感じがする本だった。個人的に期待してたラブラインは... ま、開かれた結末って言えるのかな?笑
とにかく、こんなに厚い本を願書で完読するなんて、それだけでもすごく満足した。7月31日に翻訳された韓国版が出刊予定だから、その前までは完読したいと思ってたけど、その小さい目標が達成できて嬉しい。また、読みながら久しぶりに日本語の勉強もできた本でもあるし、結構長く記憶に残る本になりそう。^^
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