韓国語レビュー [Korean Review]
마틴 피스토리우스, 메건 로이드 데이비스 『엄마는 내가 죽었으면 좋겠다고 말했다』
この本の著者であるマーティンは子供の時期に発病した筋肉を使えない難病により、全身麻痺状態で意識を失ったが、16歳頃から奇跡的に意識が戻ってきた。しかしながら、面からみた時は全身麻痺状態だったので、誰もマーティンが見て、聞いて、感じて、考えていることを認識できなかった。自分の子供の姿に絶望し、自殺まで試みた母が出した一言で作られたこの本のタイトルが、私に興味を持つようにした。(韓国語版のタイトル『母は私が死んで欲しいと言った。』)母の絶望感、そしてその言葉をはっきりと聞けたにもかかわらず、どんな表現もできなかったマーティンの状況が素直に伝わるタイトルだと思った。
この本を読みながら一番考えるようになった部分は、「コミュニケーション」というものだった。私たちが言語だけでなく、持っているすべてのものを利用して、意識的あるいは無意識的にしている意思疎通というものが完全に封鎖されたとき、いったい何が一番悲惨なのかをマーティンが間接的に感じるようにしてくれた。言語でも体でも全く表現できなかったマーティンが一番喪失感を感じたのが意思表現だった。自分が表現することができないという絶望感から、結局は何も選択できないということを悟り始め、選択を諦めながら生きてきたのがわかる。そんなマーティンが恋する人に出会い、「選択」というものをしなければならなくなった時はどれだけ戸惑ったのか、本からちゃんと伝わってきた。
この本はリハビリに関する本でもなく、また苦難を克服した人がある勇気をくれる類の本でもない。この本はマーティンという人が、意識が戻ってきてから一つの家庭を作るまでの間に作成したエッセイである。ただ自分の人生の中で見たこと、そして感じたことをそのまま語ってくれる。特に彼の意識が戻ったが誰も気づかなかった6年間の記録は、私たちが普通なにげなくしてきたことが相手側にどうやって受け入れられるのかを感じるようにしてくれる。あるいは、私たちが赤ちゃんとか弱者に行っている行動が、どれだけ私たちの勝手に行われているのかを考えさせる。奉仕というのがどれだけその対象のな目なのか、もしくは私自身の満足のためミッション・クリアーという接し方じゃなかったのか、なども考えて見るようになり、また人の感情と考えというのを固定観念で見たときにどれだけミスしやすいのかをすごく感じた。
本を読み終わったのに、彼の率直な口振りが未だに聞こえてくるような気がする。確かに肉声では表現できないけど、肉声よりももっと細かく、真実に伝わってきたような感じ。マーティンが自分に話をかけてくれる人に出会ったこと、そして意思疎通システムを使いながら一足踏み出したことは、彼の人生にもそしてこの本を読んでいる私にもすごく幸運だったと思った。特に本の後半に行くほど微笑みながら読む頻度が増えた。すごく辛い経験に対する内容にもかかわらず、決して暗い雰囲気の本じゃないことが不思議に感じられるくらいだった。愛する人との新しい出発が本の結末になったので、これからの日々がマーティンにもっと楽しい日々になって欲しい。
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