韓国語レビュー [Korean Review]
우에노 치즈코, 미나시타 기류 『비혼입니다만, 그게 어쨌다구요?!』
実はこの本を読もうと思ったのは'非婚'という言葉のためだった。私の状況のためか、こういう話題に興味もあるし、またわざわざ堂々(?)と'非婚'という語彙を選んだのが私の目を引っ張った。私は現在、日本では30代半ばの歳だが、韓国では30代後半になった。特に独身主義者だから結婚を'しなかった'訳でもなく、すごく結婚したいのに結婚'できなかった'訳でもない。どっちか選択しろうと言われるとちょっと戸惑ってします。実は、今一人暮らしがすごく楽だけど、また家族という共同体をすごく好きな私だから、こういう問題は私にとって結構難しい。ま、こうやって生きて、良い人が現れたら結婚すればいい...という考えである。ただ、歳はとってるのに結婚できなくてどうするの...という風に焦らないようにと、自ら考えを整理しておいた。
この本を読みながら、ちょっと心配してたのは、一部のフェミニズム関連書籍のようにすごく感情的ではないのかなという部分だったか、ありがたく私の予想はハズレだった。この本は厳密に言うと二人の女性の対談集だけど、日本の戦後世代を直接経験した1948年生の女性(社会)学者と1970年生の社会学者が遠慮なく喋っているところを整理して出した本である。題目でも現れるように'非婚'問題を中心に語っているが、読んでみたらこういう非婚問題が結婚の問題、人口学的問題だけではなく、本当に多くの領域を内包していることがわかる。実際にこういうところがすごく良かった。日本と韓国の状況的な差はあると思うけど、すごく類似する部分も多かった。特に歴史的に絡んでいる部分もあるし、現在の状況も含め、日本と韓国の状況を比べながら読む楽しみもあった。いや、厳密に言うと楽しみより悲しい共感...と言えるのかな?とにかく、日本で暮らしているのに、このような文化はどうして形成されたのか知らなかった部分に関しても、ある程度解消された感じもする。
何よりも一世代ほど差がある二人の女性の会話という点が、この本の内容を納得するのに役に立った。傾いた考えで終わらせないために、社会を読み取る目線の違い、今まで変わってきた文化や政策の違い、そして方法論など... いろんなところで違う二人の女性の会話を通して、ある意味慣れてない日本のケースにも関わらず集中できるようにしてくれた。対談という方式で話が進められるので、二人のキャラクターもある程度現れる感じもした。似てる立場を持って会話をしたりもしたが、ある問題に接近する方式もまた結構違う二人だったので、二人が各自に書いている本も探してみたいと思った。
また、もしTVドラマや映画を通して日本の女性に対する認識やゼンダーに対して誤解している部分があるなら、この本がある程度役に立つんじゃないかと思った。過去から現在に到るまで、日本内でのゼンダー論がどう形成されてきたのか、そしてどういう性談論が行われてきたのか、現在の性役割の変化や問題などが根本的にどんな原因から現れてきたのかなど..について概括的に理解しやすい本になると思う。
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