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Books/レビュー

チョ・ナムジュ 『82年生まれ、キム・ジヨン』

| Mashimaro | 2020. 9. 10. 23:18



韓国語レビュー [Korean Review]

조남주 《82년생 김지영》




とっくに買い置きだけだったが、なかなか読めなくて先おきりにしていたが、ようやく読み終えることができた。実はページ数も少ないし、文章もすごく簡潔でさっぱりしていたので、読もうとすると何時間使えばすぐ読める本である。しかし、その簡潔な文章の中に含まれている内容があまりにも辛くて苦しかった。本の末尾についている作品解説にも出ているが、私が感じたこの本は完全に普遍性を追求する作品だった。



一般的に、諸説の主人公は独特である。独特な主人公がどれだけ説得力がある人生を生きるのかが小説の興味を左右すると言っても過言ではないだろう。ところが『82年生まれ、キム・ジヨン』の主人公は慣れているキャラクターである。特殊性ではなく普遍性を追求することがこの小説の特殊性である。(キムゴ・ヨンジュ_作品解説:私たちみんなのキム・ジヨン)



この本を読む読者たち。特に女性読者たちが本を読みながら苦しんでいるのはまさにこのためだ。この小説の中に登場するキム・ジヨン、そしてキム・ジヨンの姉のキム・ウニョン、お母さん、義理の姉妹まで...。登場する女性たちの物語が全く新しいものではなく、むしろあまりにも慣れている話で、これが小説なのか、ルポなのか、私の妹の日記なのかが分からなくなってしまう。登場する男性たちのキャラクターも同様である。あまりにもおなじみの登場人物たちと状況などが繰り広げられる。



『82年生まれ、キム・ジヨン』のエピソードはとてもリアルだ。子供の頃、学生時代、会社生活、結婚生活に至るまで、女性なら誰にでも馴染みの経験である。ページをめくるたびに、今後どのようなことが起きるか目の前に描かれるほどだ。おそらく読者たちは自分の予想が見事に外れることを願ったのかもしれない。「私とは違ってキム・ジヨンはそんな経験をして欲しくない...」と。しかし、彼女にそのような幸運はついて来なかった。むしろキム・ジヨンさえ私たちと同じような経験をする。ここまで来れば、私がキム・ジヨンなのか、キム・ジヨンが私なのか混乱するくらいだ。キム・ジヨンが「女性としての人生」を生きているからである。(キムゴ・ヨンジュ_作品解説:私たちみんなのキム・ジヨン)



実は、私がこの本にもっと共感できる理由がまたある。キム・ジヨン、キム・ウミョンと私な同年代である。キム・ジヨンの家族と同じように娘-娘-息子の三兄弟で、ずっと祖母と一緒に暮らしていたので6人家族が一緒に生活してきた。異なる点があるとしたら、うちの祖母は今でも比較的に元気に暮らしているというくらいかな。読みながら環境、時代、苦しい状況など、各シーンを接しながら入る考えなど...。このすべてが100%一致するとは言えないが、主人公の心を理解できない場面は一つも登場しなかった。正直、こんな作品は初めてでもあって、より読みづらい作品でもあった気がする。


実際、私がこの本を少し急いで読むようになったきっかけは、親しい男の後輩がこの本を読んで分けてくれた感想であった。ちなみにこの後輩はすごく誠実で真面目な子だ。読みながらお母さんの姿も浮かびながら結構哀しかったと分けてくれたが、一方では世の中のすべての男がこうではないのに、むしろ男に悪い認識が生じるんじゃないかという話だった。もちろんこの本を読む前からストーリはある程度知っていたし、周りにはすでに本を読んだ人の話もたくさん聞いたので、それを元にいろんな話をしてたけど、そのままでは足りないと思って急いで本を読むようになったのだ。そして最後に本を閉じながらその後輩には言いたいことが多くなってしまった。この本を読んだ多くの女性読者たちはむしろ男性たちが読むべき本だと話す。私もその意見に共感する。私たちがこの本を読みながら苦しいところは、この本に登場するエピソードが「現実」であり、実際「本当の現実」はほんに出ている話よりもっとひどいことであり、それようり軽い状況ではない。多くの女性読者たちがこの本を読んでから見せる反応である。しかし、この本を読んだ男性たちはこれらの話が不慣れな人が多く、さらにこれは普遍的な話ではないだろうと語っている。もちろん自分たちが軽く通り過ぎた状況をもう一度振り返ってみるようになったという男性読者たちも結構いる。それだけ男女間の隙間がまだ大きい気がする。もちろんこれは絶対的に男性たちだけの問題ではない。


この本の最後の部分を読みながら息苦しくならない女性がいるだろうか?以前より良い世の中になったというが、いざ体感してる女性たちは全く改善されてないと感じている理由はなんだろうか。そうだ。よくなったように見えるが、全くよくなっていなかった。むしろフェミニズムという単語がくびきになり、ストレスになってしまう社会になった。女性問題が、今は宗教や政治問題のように非常に敏感な問題になってしまった社会になった。ある意味でこの本は女性も、男性も、あえて読みたくない本かもしれない。しかし、それにも関わらず私は、この本を私たちが一緒に読むべきだと思う。




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